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保健省HIV/エイズ予防局の報告によると、2017年における全国のHIV新規感染者数は9800人で、エイズによる死亡者数は1900人近くだった。
感染ルートは依然として性行為によるものが最も多く、その比率も拡大傾向にある。中でも男性同性愛者におけるHIV感染率が上昇している。2016年時点での男性同性愛者数は約33万1500人と推定される。
男性同性愛者のHIV感染率は、2011年の5.2%から2016年に8.2%へと上昇している。一方、男性同性愛者のコンドーム利用率は2011年の75.6%から2016年に61.0%に低下している。
この背景には、男性同性愛者がHIV予防プログラムにアプローチしにくいことがある。近年、同性愛者に対する見方は変わりつつあるが、伝統的な文化から自己憐憫の情にかられる毎日を送り、同性愛者であることをカミングアウトする勇気が出ない人が圧倒的だという。