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ベトナム現地時間21日午前1時にフィリピンのミンダナオ島の東で発生した台風27号(アジア名:テンビン、ベトナムでは台風16号)は、25日16時45分現在、南シナ海を1時間に20kmの速さで西北西へ進んでおり、このままいくと25日深夜から26日早朝にかけてベトナムの南部地方に接近・上陸する見通し。
日本の気象庁の予報によると、台風27号の中心がベトナム南部の沿岸付近に達する26日午前4時の時点で、中心気圧994hPa、中心付近の最大風速23m/s、最大瞬間風速35m/s、予報円の半径70kmとなっている。
この台風により、25日深夜から26日早朝にかけて、東南部地方バリア・ブンタウ省からメコンデルタ地方カマウ省の沿岸一帯が影響を受ける見通しだ。
1997年11月2日にベトナム南部を襲い、死者3111人を出した台風26号(アジア名:リンダ、ベトナムでは台風5号)のような規模になるとの観測から、ベトナム当局は漁船や商船、各地方の住民などに対する情報周知や住民の避難など対策を急いでいる。
影響を受ける各地方では、教育訓練局も警戒を強めており、対策に取り組んでいる。ホーチミン市では、同市教育訓練局の指示により25日と26日の2日間にわたり全市の学校が休校となる。