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2007年12月15日、ベトナムでバイク乗車時のヘルメット着用が義務化された。ヘルメット着用義務化により、この10年間に1万5000人の命が助かり、50万人が外傷性脳損傷を免れたという。また、交通事故での死亡者数も減少しており、ここ数年は年間9000人を下回っている。
現在のヘルメット着用率は90%超だが、およそ10人に1人はヘルメットを着用していないことになる。さらに、バイクに同乗する子供のヘルメット着用率がわずか35~40%に留まることや、今なお低品質なヘルメットが生産・販売・着用されていることなども問題となっている。
アジア傷害予防基金(AIP)によると、ベトナムで販売されているヘルメットのうち、50~60%が低品質だという。AIPは、当局がこうしたヘルメットを生産・販売している業者の取り締まりを強化するとともに、人々に対しても低品質なヘルメットを着用することによる影響について周知すべきと指摘している。