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地場系医薬品ディーラーのVNファーマ株式会社(VN Pharma)が書類を偽造してがん特効薬の偽造品を輸入した事件で、グエン・スアン・フック首相は保健省の責任を追及し同省に対して31日までに書面で説明するよう指導した。
ホーチミン市人民裁判所は25日、同事件で密輸罪に問われていたVNファーマ元会長 兼 社長のグエン・ミン・フン被告(男・39歳)とH&C国際海事貿易有限会社(H&C International Trading Shipping)元社長のボー・マイン・クオン被告(男・39歳)の主犯格2人にそれぞれ禁固12年の判決を下した。
密輸罪および書類偽造罪に問われていたVNファーマの副社長や経理部長、薬剤師など共犯の7人も同裁判で有罪判決が下され、最大で禁固5年の判決を言い渡されている。
起訴状によると、フン被告はクオン被告と共謀し、「へリックス・カナダ(Helix Canada)」が製造したと見られるがん特効薬「H-Capita 500mg」の輸入に必要な書類を偽造して同省傘下の医薬品管理局から輸入許可証を取得し、9000箱を輸入した。
同局はこの「がん特効薬」の出所を疑い、後日VNファーマの立ち入り検査を実施し、証拠品として押収し流通を阻止した。この薬はバーコード検査で製造元を確認できず、成分検査でもヒトの治療に使用できないことが分かった。
なお、裁判所は捜査当局に対し、被告らに手を貸したか否かを含めて医薬品管理局の関係者の行為および責任を明確にするため捜査を行うよう要請し、違反が発見され、十分な証拠を確保できた場合、厳格に処分する方針を示した。