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フルブライト大学ベトナム校(Fulbright University Vietnam=FUV)では、マルクス・レーニン主義とホー・チ・ミン思想の教育を行う予定だ。同大学のダム・ビック・トゥイ学長が、このほどホーチミン市で開かれた「教養教育―米国モデル」をテーマとしたセミナーで明らかにした。
トゥイ学長は、「マルクス・レーニン主義は歴史上の不可欠な一部であり、FUVで教育しない理由はない。ただし従来のような教え方はしない。ドイツの哲学思想の発展の中にマルクスを位置付け、なぜその時代にマルクス主義が出現したのかを探ることになる」と話した。ホー・チ・ミン思想も、ベトナムの歴史または文学の一部として扱い、数年後には必修科目としない方針を示した。
セミナーでは教養教育(liberal arts education)モデルについても議論された。従来は学生が卒業後の仕事で必要となる専門知識や技能を教育するモデルだったが、教養教育では、学び方・考え方・生き方を中心に教えることで、自ら学び考える能力を育むことを目指す。
バンラン大学のチャン・スアン・タオ学長は、「世界はめまぐるしく変化し、技術は日進月歩で発展している。従来の教育ではすぐに時代遅れになってしまう。教養教育で多くの分野の総合的な知識を身に着けることで、様々な仕事に就く可能性が広がる」と強調した。