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ホーチミン市1区中心部に位置するドゥックバー(聖母マリア)教会でこのほど、大掛かりな修復工事が始まった。工事は2019年末または2020年6月まで、およそ2年半から3年かかる見通しだ。
ドゥックバー教会は、完成から137年を経てかなり老朽化が進んでいるが、これまでに1度も大規模な修復工事が行われてこなかった。特に長きにわたり雨風にさらされた屋根は深刻な状態で、修復が急務となっていた。
こうした中、同市文化スポーツ局は2016年末、同市人民委員会に対して、教会の屋根瓦の緊急修復計画案を提出。これを受けて、同市人民委員会は4月に同案を承認した。ホーチミン市大司教区が修復工事の投資主となっている。
今回の修復工事では、屋根瓦の葺き直しに多くの時間を要するという。工事中もミサは通常通り行われるが、出入口は教会正面の1か所のみとなる。
ドゥックバー教会は、ホーチミン市大司教区の大聖堂で、同市を象徴する建物の1つとなっている。フランス植民地時代の1877年に着工され、3年後の1880年に完成した。現在は、市民がミサに訪れるカトリック教会というだけでなく、同市の主要な観光地として、またウェディングフォトのメッカとしても知られている。
同教会については、「ホーチミンの名所、聖母マリア教会の知られざる内部」<https://www.viet-jo.com/news/special/150722113720.html>を参照。