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東南部地方ドンナイ省は6日、地場総合インターネットメディア運営会社VNGコーポレーション(VNG Corporation、ホーチミン市)が運営するベトナム最大のモバイル無料通話・メールアプリ「Zalo(ザロ)」による行政手続きを行う行政センターを正式にオープンした。モバイルアプリによる行政手続きの適用は全国で初めての試み。
同行政センターのグエン・ティ・タイン・タオ所長によると、2か月間のパイロット導入ではアプリを介して1万1000部以上の書類が受理され、2万件以上の行政手続きが行われた。そして利用者の99%が手続きに満足したと回答したという。
利用者はアプリを介して書類を省のポータルサイトにアップロードする。当局はポータルサイトにアップロードされた書類をダウンロードし、アプリを介して利用者に手続き完了予定日を報告する。
オンライン手続きができない書類はセンターの窓口での書類提出になるものの、提出後は書類受理票に記載されたQRコードを端末で読み込み、アプリで手続きの進捗を確認することができる。
同省内務局のタ・クアン・チュオン副局長はアプリの導入により業務が速やかに行えるようになり、地域住民へのサービス効率も上がるとしている。また、これまでも同省の行政手続きは、携帯電話からメッセージを送ることで進捗を確認することはできたが料金が発生していた。アプリの導入により無料で即座に進捗を確認することができるようになり、利用者も行政手続きに対するストレスが大きく軽減されることが期待される。
同省人民委員会のチャン・バン・ビン副主席もまた、行政センターのオープン式で、アプリの導入は行政手続きにおける当局の専門性やサービスの向上、手続きの簡素化に大きく寄与するだろうと祝辞を述べた。
ザロのユーザー数は全国で7000万人を超えており、同省では行政手続きのほか、ザロを介した健康管理情報やワクチン接種情報、食品安全衛生情報も提供している。