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バイクで交通事故に遭った多くの人が救助の遅れで死亡したり後遺症を残したりしている現状を改善しようと、2人の高校生が事故遭遇時に救助要請連絡を自動的に行う装置を取り付けたフルフェイスヘルメットを開発した。ヘルメットには空気清浄装置も付加されている。
開発したのは、紅河デルタ地方ニンビン省のルオンバントゥイ専門高校コンピューター科1年生のディン・クオック・バオさんとグエン・フー・アインさん。このヘルメットは2017年ニンビン省科学技術コンテストの物理・天文分野で2位を受賞した。
救助要請自動連絡装置の仕組みは、事故が発生すると振動センサーが感知して装置が起動、ヘルメットに埋め込まれたLEDライトとスピーカーで、通行人に救助を呼び掛ける。また、バイクに設置されたRFトランスミッター(無線送信機)に信号を送り、GPSモジュールを通してあらかじめインストールした3つの電話番号と救急センターに救助要請のメールを送信する。
空気清浄装置は活性炭フィルターなどから成る。これらの装置の取り付けられたヘルメットは、形や重さが通常のものと変わらないという。