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ホーチミン市人民委員会は、市内で約50年にわたり放置されたまま老朽化が進んでいる鉄筋コンクリート製の大型給水塔8基のうち7基を撤去し、跡地に高層の立体駐車場を建設する計画に合意した。
撤去の対象となる給水塔は、◇10区2月3日通り7番地(7 3 thang 2 St., Dist.10)、◇11区レダイハイン通り178番地(178 Le Dai Hanh St., Dist.11)、◇ビンタイン区グエンバンダウ通り175A番地(175A Nguyen Van Dau St., Binh Thanh Dist.)、◇フーニュアン区ホーバンフエ通り17番地(17 Ho Van Hue St., Phu Nhuan Dist.)、◇4区ホアンジエウ通り1番地(1 Hoang Dieu St., Dist.4)、◇5区チャンフンダオ通り105/19H番地(105/19H Tran Hung Dao St., Dist.5)、◇ゴーバップ区グエンタイソン通り192/2番地(192/2 Nguyen Thai Son St., Go Vap Dist.)の7基。
サイゴン水道総公社(サワコ=SAWACO)は、今年第3四半期中にまずグエンバンダウ通りの給水塔を撤去し、引き続き他の給水塔についても撤去を進めていく方針だ。
これらの給水塔は、1966年に完成したトゥードゥック浄水場から離れた地域に安定的に給水することを目的として、1965年から1969年にかけて建設されたもの。しかし、完成直後に水漏れが発見され、1975年まで修繕が続けられたものの、結局一度も使用されないまま放置されていた。
こうした中、ホーチミン市交通運輸局はサワコに対し、給水塔を給水目的で使用する場合は品質検査を実施し、給水に使用しない場合は撤去して使用目的を変更するよう求めていた。撤去しない残りの1基については、遺跡として保存するという。