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ビングループ[VIC](Vingroup)は6日、ハノイ市タインスアン区グエンチャイ通り72番地(72 Nguyen Trai St., Thanh Xuan Dist., Ha Noi)にある複合商業施設「ビンコム・メガモール・ロイヤルシティ」内で、「ビンコム現代芸術センター(Vincom Center for Contemporary Art=VCCA)」をオープンした。
同センターは、ベトナムの歴史文化において価値を有する文化遺産の保全への投資、収集、保管を目的として非営利で運営される。また、現代美術の作品を広く紹介し国内における現代美術の認知を高めることを目指す。
総面積は4000m2、太陽光が館内に入るような設計になっており、イベントによって展示スペースを自在に変形させることが可能。館内にはビデオ上映ルーム、工房、美術クラス、図書館、カフェ、空調管理された美術品保管庫などが整備されている。
展示作品は3か月ごとにテーマに沿って入れ替えられる。6日から8日にかけては、オープン記念展示として「ザ・フォリエージ(The Foliage/葉)」をテーマにした国内外18人のアーティストの作品が展示された。
展示作品は、ジョン・レノンの妻オノ・ヨーコ氏による本物の樹木を用いた「願いの木」をはじめ、ベトナム人アーティストのチュック・アイン氏による3×17mの窓ガラスを用いたビデオアート「グゴンバン(Ngu Ngon Vang/黄金の寓話)」など、いずれも斬新で目を引くものだ。
VCCAのセンター長には、博物館や美術館などの資料の鑑定や研究を行うキュレーターとして日本や東南アジア、欧米と世界各国で活躍する遠藤水城(えんどうみずき)氏が就任している。
遠藤氏は2011年から東山アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS、京都市東山区)のエグゼクティブディレクターとして京都市内の芸術家を多方面から支援している。
同センターが、国内の現代美術や文化を発展させていくための基盤となり、また国内外のアーティストの橋渡しの場になることが期待される。