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学期末試験シーズンを迎え、ハノイ市の学生たちは猛暑対策に試行錯誤しながら試験勉強やレポートに励んでいる。
エアコンがない狭い部屋に数人が暮らす学生寮では、部屋を閉め切り「強」にした扇風機の前に氷水を張った洗面器を置いたお手製の冷風機で暑さをしのいでいる。
しかし、それでも暑く1日に数え切れないほど水浴びをするため、寮では度々断水してしまうという。先日も男子寮が断水となったため、日中は男子学生が水のある女子寮へ行きグループで勉強してやり過ごしたそう。
ある男子学生は友人とお金を出し合って安宿に泊まり課題に取り組んだという。「僕の部屋は高層階で暑いので、レポートを仕上げるために同室の7人と他の友人3人の合計10人でお金を出して安宿に泊まったんです。値段は1人当たり10万~20万VND(約495~990円)で結構高かったんですが、それでも暑くて結局眠れませんでした」。
コンビニエンスストアやカフェも学生たちの避暑地と化している。ある大学の正面にあるコンビニエンスストアは、2階のイートインスペースが学生たちで埋め尽くされている。「17時頃に友人とここに来て、翌朝の5時半頃までいます。眠たくなったら机に伏せて寝ればいいし。みんなだいたい夜に勉強して昼は寝ていますよ」と常連の女子学生。
このコンビニエンスストアでは営業に差支えが出るどころか、1日の売上高が通常の1300万VND(約6万4000円)から2000万VND(約9万9000円)に伸びており、店側も学生に対して好意的だ。
またある学生は下宿先の部屋が暑いため、夜は大家さんの部屋で寝かせてもらい、昼間はカフェで勉強している。6月中旬の期末試験が終わったら、すぐに実家へ避暑に帰るつもりだという。