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ハノイ市都市鉄道(メトロ)2A号線(ドンダー区カットリン~ハドン区間)用の車両が、5月20日から1か月間の期間限定でハドン区のラーケー駅で一般公開されているが、駅構内7か所に掲示されている路線図に盗用疑惑が出ている。
トゥオイチェー紙に抗議文を寄せたのは、国民経済大学3年生のダオ・マイン・ソンさん。ソンさんは、同駅に掲示されている路線図はソンさんがデザインしたもので、メトロ管理当局から使用許可に関する問い合わせは一切なかったとしている。
ソンさんによると、タイやシンガポール、マレーシアなどの鉄道路線図を研究してハノイ市のメトロ路線図をデザインしたという。その後、メトロの路線を人々にイメージしてもらいたいという思いから、2016年11月に不特定多数の人が自由に編集することができる無料のオンライン百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」のハノイ市メトロ案件について記載されているページ「Du an Duong sat do thi Ha Noi」に路線図をアップロードした。
そして5月某日にソンさんが一般公開中のラーケー駅を訪れると、自身がデザインした路線図が構内7か所に掲示されているのを発見した。さらにソンさんによると、自身がデザインした路線図は一部の駅に印が付いていなかったり、駅名が旧名のままになっているなどの不備があるといい、掲示されている路線図もこれらの誤りが修正されていない原版そのものだという。
ハノイ市メトロ案件ドンダー区カットリン~ハドン区間管理委員会はトゥイチェー紙の取材に対し、ラーケー駅で掲示されている路線図は検索エンジンのグーグル(Google)で見つけたもので、誰がデザインしたものかは分からなかったとのこと。作者が求めるならば路線図への氏名記載に応じるほか、使用を認めないとするならば関連部署に路線図を撤去させるとしている。