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発展途上国で失明および失明をもたらす眼科疾患の一掃を目指して活動している非政府組織「オービス・インターナショナル(Orbis International)」の「空飛ぶ眼科病院」が5月30日、南中部沿岸地方ビンディン省クイニョン市に到着した。「空飛ぶ眼科病院」が同省を訪れるのは今回が初めて。
計画によると、DC-10ジェット機内に眼科病院および研修設備を取り付けた「空飛ぶ眼科病院」は6月9日まで、ビンディン省眼科病院および同省総合病院の医療従事者に対する能力向上プログラムを展開する。具体的には、医師や看護師らに機内の手術室で訓練を行う。
オービスの調査によると、2015年におけるベトナムの視覚障害者数は約10万人で、このうち白内障患者数が全体の70%を占める。また、ビンディン省と南中部地方では、眼科疾患の児童数が7万5000人、近視や遠視・乱視などの屈折異常の児童数が40万人に上っているという。
これに先立ち、「空飛ぶ眼科病院」はメコンデルタ地方カントー市でも眼科疾患患者の治療にあたったほか、同市眼科病院の医師や看護師士らに訓練を実施した。