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ベトナム最後の王朝である阮(グエン)朝(1802~1945年)の第13代にして最後の皇帝バオダイ(保大)帝が所有していた腕時計「ロレックス・リファレンス6062(Rolex Reference 6062)」が14日、スイスで競売にかけられ、506万USD(約5億7000万円)の高値で競り落とされた。今回、ロレックスブランドの時計として過去最高の落札価格を記録した。
今回の落札価格は1年余り前に落札された「ロレックス・リファレンス4113スプリット-セカンド・クロノグラフ(Rolex Reference 4113 Split-Second Chronograph)」の2倍にあたる。バオダイ帝の「ロレックス・リファレンス6062」はトリプルカレンダー(Triple Calendar)のもので、黒い文字盤の偶数部分にダイヤモンドを埋め込んだデザインとなっている。
この腕時計は2002年にも23万5000USD(約2700万円)の価格で落札されており、わずか15年間でその価値は22倍も上昇したことになる。バオダイ帝は1954年、平和問題に関する会議に出席するためスイスのジュネーブを訪れた際、この腕時計を購入したという。