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ホーチミン市観光局は文化スポーツ観光省に対して、国際観光ガイドの要件を緩和する案を提出した。この背景には、フランス語やドイツ語、ロシア語、日本語をはじめとする外国語ができる国際観光ガイドが不足していることがある。
同案では、国際観光ガイドの要件を「大卒」から「短大卒」に緩和することを提案している。現行の観光法によると、国際観光ガイドの許可を受けるには、◇少なくとも1言語の外国語が堪能であること、◇観光ガイドを専門とする大学または大学院を卒業していること、◇観光ガイド以外を専門とする大学・大学院を卒業した場合は当局の発給したガイド業務証明書を所持していることが要件となる。
ホーチミン市観光局によると、フランス語やドイツ語、ロシア語、日本語などの外国語が堪能な観光ガイドの数が減少傾向にあることに加えて、観光ガイドを専門に学ぶ学生の数も極めて少なく、卒業後に観光ガイド業に従事しない学生も多いという。
観光ガイドが不足していることを受けて、一部の旅行会社は無許可のガイドや質の低いガイド、本来認められていない外国人のガイドを雇わざるを得ないのが現状だ。
現在、ホーチミン市で許可を受けて活動している観光ガイドの数は5010人で、うち国際観光ガイドが2639人。国際観光ガイドの中で最も多いのは英語ができるガイドで、全体の65%超にあたる1738人となっている。