(C) tuoitre, スエン容疑者(中央) 写真の拡大. |
公安省経済犯罪捜査警察局(C46)は23日、ドンアバンク(Dong A Bank)において「信頼を利用して資産を横領」し、「経済管理に関する国家規定に意図的に違反し甚大な損害をもたらした」として、同行の元副頭取グエン・ティ・キム・スエン容疑者(女・59歳)を逮捕した。
関わったとされる幹部社員3人も捜査を受けており、うち1人は逮捕され、2人は地元で監視措置を受けている。容疑者らは不審な取引を行い、同行に3500億VND(約17億円)の被害をもたらしたとの疑いが持たれている。スエン容疑者は1997年に副頭取に就任し、2015年9月に職務停止処分を受けていた。
同行での違反に関して、C46は2016年12月にも、同行において「金融機関の管理に関する規定に著しく違反」し、「経済管理に関する国家規定に意図的に違反し甚大な損害をもたらした」として、同行の元副会長兼頭取チャン・フオン・ビン容疑者(男・58歳)を逮捕している。
ベトナム国家銀行(中央銀行)が2015年8月に発表した調査結果によると、2007年に世界金融危機が発生してから2012年までの間に、ビン容疑者は家族名義で同行の資金を借り入れて不動産投資に充てたが、多額の損失を出して債務不履行となったため、顧客から預かったゴールド(金の延べ棒)を売りさばいて支払いに充てたり、虚偽の融資契約など帳簿を粉飾するなどし、同行に多額の被害をもたらしたとされている。