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ハノイ市の貿易大学で12日、「ベトナム日本人材開発インスティチュート」の設立式典が開催された。同施設はハノイ市とホーチミン市にある越日人材協力センター(VJCC)を母体としており、貿易大学をはじめとするベトナムの大学と研究所、組織、日越両国の業界団体や企業が提携し人材を育成する。
また、同施設はベトナムの経済市場や国際市場への参入において活躍できる高度人材を育成するだけでなく、日本語教育や日越の文化交流を通じて両国間の相互理解の推進を図る。
設立16年になるVJCCは中級~幹部の人材育成に長けており、日本企業からも信頼を置かれている。なかでも企業経営者を対象とした「経営塾」は高く評価されており、塾生は300人に上る。
「ベトナム日本人材開発インスティチュート」では、大卒者向けに日本の大学で行われている最新のプログラムやテキストを使用するほか、日本の大学や企業から講師を招き、即戦力として活躍できる人材の育成を目指す。
貿易大学は国際経営学を強みとしている大学で、そこに日本方式の人材育成プログラムを適用することで、ベトナムの学生が経営倫理や道徳を身につけ効果的なビジネスを学ぶチャンスになることが期待されている。
貿易大学のブイ・アイン・トゥアン学長は式典で、「ベトナム日本人材開発インスティチュートは、最新の知識、日本方式の学習方法、ベトナムの人と文化を3本柱として設立し、人々が学びに訪れ、企業がベトナム、東南アジア、日本、そして世界へ進出するための足掛かりとして成長するでしょう」と抱負を述べた。