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南中部沿岸地方クアンナム省ホイアン市と関連当局は21日、同省の成立(クアンナム・ダナン省から分離)20周年を記念して、世界文化遺産に登録されている古都ホイアンの護岸竣工式を開催した。
ホイアン市旧市街に架かる来遠橋(日本橋、Chua Cau=橋寺)からカムナム橋まで780mに及ぶ鉄筋コンクリート製護岸建設プロジェクトは、2012年9月19日付けの公文書第1443号/TTg-QHQTでグエン・タン・ズン前首相が承認したもので、2015年11月16日に着工していた。
投資総額は1356億5000万VND(約6億7500万円)で、このうち気候対策支援の枠組みで803億9900万VND(約4億円)が国家予算から、残りがクアンナム省の予算から拠出された。
プロジェクトは洪水の防止、人命や古い建造物の安全確保、住民の資産の保護、観光地としての古都ホイアンの活動保護、気候変動の住民への影響軽減などを目的としている。
そのため、護岸建設のほか、浚渫や歩道・排水溝の補修、既存道路の補強、景観や街灯の整備なども行われた。護岸工事の現場は古民家が並ぶため慎重な作業が求められたほか、人で混み合う市場に近かったことや、地盤が緩いなど地形の問題もあったが、現場に適した方法を研究しながら工事が進められたという。