(C) NVCC, Vn Express 写真の拡大. |
福岡県柳川市で17日、水路に転落し溺れていた男性を救助したとして、市内の建設会社で働くベトナム人技能実習生ダン・バン・モンさん(27歳)に柳川警察署から感謝状が贈られた。
モンさんは2016年12月24日の夜、福岡市天神へ遊びに行った帰り道に1人で歩いていると水路から助けを求める男性の声と水の音が聞こえ、即座に飛び込んで男性を救助した。男性は当時酒に酔っていて救助されていなければ命の危険もあったが、幸い怪我もなかった。
当時の気温はマイナス2度、水路は幅10m、深さ1.6mで夜のため真っ暗だったという。モンさんは男性を水路から引き揚げてから、500m離れたコンビニエンスストアまで背負って行き、男性に飲み物とパンを買って店員に救急車の要請を頼んで帰宅した。
何も考えず水路に飛び込んだものの、万引きで捕まるベトナム人が大勢いる中で救助した男性の持ち物が無くなっていたとしたら悪者にされてしまうかもしれないと帰宅してから心配になった、とモンさんは当時を振り返る。
市内の建設会社で土木技術を学び3年になるモンさんだが、ベトナム人には海外に出たら国のイメージが悪くなるような素行はせず実直に生きて欲しいと同胞に呼び掛けると共に、「私はベトナム人であることを誇りに思います」と語った。