(C) thesaigontimes |
ホーチミン市1区ベンゲー街区トンタットダム通りにあるトンタットダム市場(オールドマーケット)は、2017年のテト(旧正月)明けにも閉鎖される予定だったが、同市場で商売を行う人々向けの補償金で難航しており、立ち退きが計画通りに進んでいない。
同市人民委員会の決定第6号/2007/QD-UBNDでは、商人向けの補償金として税引後利益の3.6か月分を支払うと定めているが、いずれも小規模な商売で、売上高に基づいた税金を納付しているため、税引後利益に関する統計はないのが現状だ。
これをふまえて、1区人民委員会は商工局と財政局に対し、売上高に基づいた補償金の措置を講じるよう提案すると共に、1区をはじめとする市内の他の市場の店舗を商人らに紹介するよう要請した。
ハムギー通りからフイントゥックカン通りまでの区間に広がる同市場は、30年以上もの歴史を有する。様々な商品を取り扱う約200店舗が立ち並び、地元の人々や観光客で賑わっている。しかし、交通渋滞や火災が懸念され、市当局は2009年から立ち退きを計画していた。
市当局は、トンタットダム市場のほか、同区のグエンバンチャン市場(ベンタイン街区)、ナンシー市場(カオコー街区)の2か所についても近く立ち退かせる方針だ。