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北中部地方ハティン省キーアイン郡ブンアン経済区で一貫製鉄所を展開する台湾プラスチックグループ(フォルモサ・プラスチック・グループ=Formosa Plastics Group)傘下のフォルモサ・ハティン・スチール(Formosa Ha Tinh Steel Corporation=FHS)は、同省で幹部社員向け住宅案件を展開することについて同省当局から認可を取得した。
これにより、FHSは9000万USD(約102億円)を投じて、キーアイン町キーリエン街区及びキーフオン街区の用地19haに寄宿舎、マンション、タウンハウスを建設する。現在、土地収用を実施している。
同社は一貫製鉄所を展開することで2025haもの用地と1293haの海洋と合わせて3300haを手にしており、多くの中国人を採用している。近年、越中関係が緊迫化していることを受けて中国系の案件に対する警戒感が高まっているため、同案件を問題視する声も多く上がっている。
同社は2015年にも同案件を当局に提案していたが、認可の取得には至らなかった。一時的に棚上げになっていたこの案件は、当局からGOサインが出たことで再始動したことになる。
なお、同社は2016年4月にハティン省を含む北中部沿岸で魚の大量死事故を引き起こしており、5億USD(約565億円)の賠償金を支払った。しかし、現在もベトナム人の間では同社を懐疑的に見る向きがあり、批判の的になっている。