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英国内務省は、欧州連合(EU)加盟国以外の外国人を違法に使用していた疑いでネイルサロン280店舗を検査し、経営者97人を逮捕したと明らかにした。逮捕者の大半はベトナム人で、モンゴル人、ガーナ人、中国人、ナイジェリア人、パキンスタン人、インド人もいた。
英国政府はこのところ、違法な労働者使用の取り締まりを集中的に行っていた。ロバート・グッドウィル移民担当相は「こうした摘発は不法入国者から搾取しようとする労働使用者への強烈なメッセージになる。労働搾取は、立場の弱い人間の生活を破壊する犯罪行為だ」と話した。
これまでの捜査で、ベトナム人の犯罪者グループが合法的にネイルサロンを開設し、それを隠れ蓑にして売春やマリファナ栽培などの違法な活動を行っていることが分かっている。英人身売買防止センターの2013年の報告によると、英国に売られてマリファナ栽培に従事させられていた被害者の約90%がベトナム人だった。彼らの多くはネイルサロンでの仕事を約束されていたという。
2009~2013年の5年間に、ベトナム人が経営するネイルサロン90店舗余りが、不法入国者を雇用していたとして、総額70万GBP(ポンド)(約9990万円)の罰金を科せられている。