ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

自己判断での医薬品使用に注意、深刻な皮膚粘膜の炎症も

2016/12/14 05:10 JST配信
(C) Dan Tri
(C) Dan Tri 写真の拡大.

 ホーチミン市医薬大学病院の臨床免疫・アレルギー科で5日、立て続けに2人の患者がスティーブンス・ジョンソン症候群(皮膚粘膜眼症候群)の症状で入院し治療を受けていたことが分かった。

 55歳の男性患者は全身に紅斑や水疱がみられ、皮膚の一部が剥がれ壊死していたほか、口と性器に潰瘍ができ深刻な状況だった。42歳の女性患者も男性患者と同様の症状で受診。問診から男性は痛風の薬を飲み始めてから約20日後に、女性は美白やピーリングの効果を謳ったメーカー不明のスキンクリームを使い始めてから10日後に症状が現れたという。

 患者を診察した医師によると、これらの症状はスティーブンス・ジョンソン症候群によるもので、それぞれ痛風の薬とスキンクリームに対するアレルギー反応が原因だという。

 スティーブンス・ジョンソン症候群は、医薬品に対するアレルギー反応や感染症、悪性の疾病が原因とされるほか、突発的に発症することもあるそうだ。主な症状は、顔や両手足などの皮膚や粘膜に紅斑、水泡、びらんが現れ、その後全身に広がるというもの。重症化すると結膜充血や口、性器などの粘膜に出血や炎症が生じ、炎症が全身の10%に達すると生命に危険が及ぶ可能性もあるとのこと。

 どの世代でも発症するスティーブンス・ジョンソン症候群だが、特に25~47歳の人、また男性の発症数が多い。年間発症数の割合は100万人に1.1人となっている。ベトナムでは、主に適切な処置が行われなかったことが原因で患者の5%が死亡している。具体的な統計はないものの、医薬品の乱用のため発症者数は増加傾向にあるという。

 症状に対する治療は、火傷と同様に患部のケアや感染症予防などが施されるほか、ステロイドや免疫グロブリンの投与が行われる。上記の患者2人も1週間の入院治療の後、無事に退院している。

[Van Son, Dan Tri, 05/12/2016 - 09:26, T].  © Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ホーチミン:12月運行開始のメトロ1号線、運賃決定 (6:46)

 ホーチミン市人民委員会は21日、12月の商業運転開始を予定している都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)の運賃を規定する決定を発表した。  決定によると、運賃は乗車区間の距離によって異...

マレーシア、ベトナムの9か国目の包括的・戦略的パートナー国に (6:32)

 21日から23日までの日程でマレーシアを公式訪問中のトー・ラム書記長は21日、最高儀礼に則り盛大に執り行われた歓迎式典の後、アンワル・イブラヒム首相との首脳会談に臨んだ。  両首脳はこの席で、両国間...

チン首相、ドミニカ共和国大統領と会談 FTA交渉を提案 (5:45)

 ドミニカ共和国を公式訪問中のファム・ミン・チン首相は現地時間20日、ルイス・ロドルフォ・アビナデル・コロナ大統領と会談した。  両首脳は、2005年7月7日の外交関係樹立以来、初のハイレベル訪問となる...

ハノイの街角、アヒルを連れて散歩する名物男性 (17日)

 午後3時、ハノイ市ハイバーチュン区ファムディンホー街区在住のグエン・ゴック・クアンさん(男性・61歳)が、手に持った棒で地面を叩くと、生後4か月の真っ白なアヒルは「散歩の時間だ」と理解し、クアンさんの...

ホーチミン:ドンコイ通りの小売スペース賃貸料、世界14番目の高さ (5:33)

 米不動産サービス大手クッシュマン&ウェイクフィールド(Cushman & Wakefield=C&W)がこのほど発表した、世界のブランドショップ街の小売スペース賃貸料動向に関する年次調査レポート「世界のメインストリート(...

自宅でヒキガエル肉を調理、児童1人死亡・1人重篤 (4:20)

 南中部高原地方総合病院は19日、自宅で調理したヒキガエルの肉と卵を食べた児童2人が中毒を起こしたと発表した。  19日昼、南中部高原地方ダクラク省クロンパック郡に住むY君(11歳)は、自分でヒキガエルの...

教員の4割超が給与と保護者のプレッシャーに悩み (4:14)

 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)傘下の政策開発研究所が先般発表した調査結果によると、教員の25.4%が学校内で、8.2%が学校外で生徒向けに補習授業を行っている。  この...

エクセル・クリエイツ、ハノイに駐在員事務所を開設 (3:46)

 医療機関向けパッケージソフトウェアの製造・販売を手掛ける株式会社エクセル・クリエイツ(大阪府大阪市)は11月、ハノイ市に駐在員事務所を開設する。  これを機に、ベトナムをはじめとする東南アジア諸国...

ハノイ:国際建築展示会「ベトビルド」、11月27日から開催 (2:47)

 ハノイ市ナムトゥーリエム区の国立展示建設センター(1 Do Duc Duc, quan Nam Tu Liem, TP. Ha Noi)で、11月27日(水)から12月1日(日)まで、国際建築展示会「ベトビルド・ハノイ2024(第4回)(VIETBUILD Ha Noi 202...

米空軍、ベトナム空軍に練習機5機引き渡し 国防協力の重要な節目 (21日)

 米空軍は南中部沿岸地方ビントゥアン省ファンティエット空港で20日、ベトナム空軍に米国製の練習機「T-6テキサンII(T-6 Texan II)」5機を引き渡した。  式典は、米空軍太平洋空軍司令官のケビン・B・シュナ...

タイWHA、タインホア省で工業団地開発 投資総額80億円 (21日)

 ブイ・タイン・ソン副首相は19日、北中部地方タインホア省で計画されているWHAスマートテクノロジー工業団地のインフラ整備案件に関する投資方針を承認する決定第1431/QD-TTgに署名した。  投資主は、タイ...

ビンファスト子会社、シュナイダーなどとグリーンエネルギーで協力 (21日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)の子会社、ビンファスト・エネルギー(VinFast Energy)は、

車両の排ガス基準のロードマップ、25年1月1日施行 (21日)

 チャン・ホン・ハー副首相は、輸入車両と国内製造・組み立て車両に求められる排ガス基準の適用ロードマップを規定する首相決定第19号/2024/QD-TTgに代行署名した。同決定は2025年1月1日に施行される。  首...

プロジェクターの中国XGIMI、ナムディン省に工場建設へ (21日)

 スマートプロジェクターとレーザーテレビの設計・製造を手掛ける中国のエクスジミー(XGIMI)はこのほど、北部紅河デルタ地方ナムディン省のミートゥアン工業団地内でプロジェクター生産工場の建設に向けた地鎮祭...

ベトジェットエア、「グリーンフライデー」で運賃キャンペーン (21日)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、「ブラックフライデー」に対抗してサステナブルな消費を促す「グリーンフライデー」のキャンペーンとして、11月27

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2024 All Rights Reserved