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東南部地方ドンナイ省のラックホン大学はこのほど人型二足歩行ロボットNAO(ナオ)2体を購入し、14日に受け渡し式を執り行った。
NAOはソフトバンク株式会社(東京都港区)の子会社ソフトバンクロボティクス株式会社(東京都港区)が開発した人型ロボット。そのスペックは身長58cm、21言語対応、関節自由度25(頭2、腕5×2、腰1、脚5×2、手1×2)、HDカメラ搭載、頭・手などのタッチセンサー装備など多機能で、用途に合わせてカスタマイズも可能。
1体当たりの販売価格は1万~1万5000USD(約108万~162万円)と安くないが、同大学は教職員や学生に世界の最新技術に触れさせることを方針として、5年前からNAOの購入を検討し遂に学生の元へNAOが届いたかたちとなった。ベトナムではロボットは主に製造業で用いられているため、今回の教育分野へのロボット導入は新しい試みとされている。
2体は情報技術学部と電機電子学部の学生総勢300人の授業や研究に応用される。将来的にはさらに7体を追加購入し、ロボカップ世界大会への出場を計画している。
受け渡し式にはソフトバンクテレコム・ベトナム(SoftBank Telecom Vietnam)の森本隆史社長が出席し、「皆さんがNAOを子供のよう可愛がり、NAOが賢い大人に成長できるようアプリケーションの研究開発に励んでくれることを信じています」と学生を激励した。