(C) vnexpress 写真の拡大. |
(C) thanhnien 写真の拡大 |
東南部地方ドンナイ省スアンロック郡スアンフー村にある薬物更生施設で23日22時頃、同施設に収容されている562人が棒や消火器などで施設の壁や門を破壊し、外部へ集団脱走する事件が起きた。
脱走した収容者らは、刃物や棒、ハンマーなどで武装し、同施設から国道1号線に沿って歩きながら、走行中の車両を止めて同乗させるよう強要したり、通行人に金銭や携帯電話をせがんだり、民家の物品を破壊したり、省民の車両を強奪したりした。
警察は脱走者を国道から撤退させるべく、拳銃を空に向けて威嚇発砲する事態に至った。脱走者らは四散し逃走したが、警察はロンカイン町へ向かう各ルートに人材を配置し、25日午前までに562人中406人(うち女性47人)を同施設に連れ戻した。収容者の3人が今回の脱走を主導したとみられている。
施設の責任者によると、同施設には1481人の麻薬中毒者が収容されており、収容者のほとんどが前科者やHIV感染者、精神病患者だという。収容者らは、薬物治療に加えて道徳や法律、人格と行動の更生などの教育を受けている。