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ベトナム規格・消費者保護協会(VINASTAS)が報告した国内市場に出回る88ブランドの瓶詰ヌクマム(ベトナム魚醤)の成分調査結果で、全サンプルのうち67%で基準値を超える濃度の有機ヒ素が検出されたことについて、保健省は「誤解を招き、国民に不安を与える不正確な情報」であり、「市場に出回るヌクマムはいずれも安全」だということを発表した。
同省及び商工省、農業農村開発省などから成る共同作業部会は12日、ハノイ市、南中部沿岸地方カインホア省、ニントゥアン省、ビントゥアン省、ホーチミン市の5省・市のヌクマム工場82か所を検査し、210ブランドの247サンプルを採取した。
国家食品衛生安全検査実験研究所及び国家栄養研究所、ホーチミン市公共医療研究所、ニャチャン市パスツール研究所の4か所でサンプルの成分検査を行った結果、人の健康に悪影響を及ぼす無機ヒ素、鉛、水銀、カドミウムはいずれも検出されず、水と化学品で製造されたヌクマムは一切ないことが確認された。
保健省によると、伝統的な方法で製造したヌクマムに含まれる有機ヒ素は、体内に蓄積されず、摂取してから1~2日で体外へ排出されるため、人の健康に悪影響を及ぼすことはないという。
グエン・スアン・フック首相は、商工省や公安省などの関連省庁に対し、今回の件について捜査を行い、違反が発覚した場合は厳格に処分するよう指導した。