[社会]
保健省「市場に出回るヌクマムは安全」、有機ヒ素騒動で検査実施
2016/10/25 06:55 JST更新
(C) vneconomy |
ベトナム規格・消費者保護協会(VINASTAS)が報告した国内市場に出回る88ブランドの瓶詰ヌクマム(ベトナム魚醤)の
成分調査結果で、全サンプルのうち67%で基準値を超える濃度の有機ヒ素が検出されたことについて、保健省は「誤解を招き、国民に不安を与える不正確な情報」であり、「市場に出回るヌクマムはいずれも安全」だということを発表した。
同省及び商工省、農業農村開発省などから成る共同作業部会は12日、ハノイ市、南中部沿岸地方カインホア省、ニントゥアン省、ビントゥアン省、ホーチミン市の5省・市のヌクマム工場82か所を検査し、210ブランドの247サンプルを採取した。
国家食品衛生安全検査実験研究所及び国家栄養研究所、ホーチミン市公共医療研究所、ニャチャン市パスツール研究所の4か所でサンプルの成分検査を行った結果、人の健康に悪影響を及ぼす無機ヒ素、鉛、水銀、カドミウムはいずれも検出されず、水と化学品で製造されたヌクマムは一切ないことが確認された。
保健省によると、伝統的な方法で製造したヌクマムに含まれる有機ヒ素は、体内に蓄積されず、摂取してから1~2日で体外へ排出されるため、人の健康に悪影響を及ぼすことはないという。
グエン・スアン・フック首相は、商工省や公安省などの関連省庁に対し、今回の件について捜査を行い、違反が発覚した場合は厳格に処分するよう指導した。
[VNEconomy等, 20:40 (GMT+7), 22/10/2016, A]
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved.
このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。