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サイゴン商業総公社(サトラ=Satra)は12日、ホーチミン市1区グエンフエ通りとレロイ通りの角にあるサイゴンタックストレードセンター(Thuong Xa TAX)の解体工事を開始した。工事期間は90日間。
これに先立ち、サトラはホーチミン市人文社会科学大学歴史学科考古部門との間で、TAXデパートの文化遺産の保存に関する提携契約を締結した。文化遺産の保存にあたり、考古部門から人員を確保し、3か月間にわたりモザイクタイルを剥がす作業が行われた。剥がす前には、モザイクタイルの配置も詳細に記録された。
サトラは2017年第1四半期中に、TAXデパートの跡地で新たな複合施設案件「サトラ・タックスプラザ(Satra - Tax Plaza)」を着工する。同施設は2020年に完成する見通しだ。同年には、ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)も運行を開始する予定。
サイゴンタックストレードセンターは、フランス植民地時代の1880年に着工した建物をもとに「グラン・マガザン・シャルネ(Grands Magasins Charner=GMC)」の名で1922年に着工し1924年11月に完成。1960年代にサイゴンタックストレードセンターとして生まれ変わった。「国営百貨店」の通称で親しまれ、100年以上もの長い間ホーチミン市を見守り続けていたが、2014年9月25日に営業活動を停止した。