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ハノイ市ホアンマイ区タンマイ街区タンマイ通りで9月23日に9歳の少年がシクロ(Xich Lo、自転車タクシー)から突き出たトタン板で首を切られ死亡した事故で、同区警察は6日夕方、道路交通手段の規定に違反した容疑で身柄を拘束されていたシクロ運転手のディン・ゴック・タック容疑者(男・52歳、紅河デルタ地方ハナム省出身)を保釈した。
保釈のきっかけとなったのは、死亡した少年の遺族が警察に対して同容疑者の責任を追及しないよう要請する文書を提出したことだった。退役軍人で越中戦争で戦ったこともある同容疑者は、戦時中に負った障害のため健康状態が悪く、シクロの運転で生計を立てており経済的余裕がないことから、遺族は同容疑者に同情し文書の提出に至った。
同容疑者の家族は借金をし、またかつての同志らもお金を出し合うと共に寄付金を調達し、少年の遺族に賠償金を支払った。6日、家族と同志らは同区警察署まで足を運び、同容疑者を出迎えた。保釈された同容疑者は、「遺族を慰問し、少年に線香を手向けて謝罪したい」と語った。
当局から刑事責任を免除されれば、同志らは同街区に対し、タック同容疑者の健康状態に適した仕事を手配するよう要請する予定だ。