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台湾プラスチックグループ(フォルモサ・プラスチック・グループ=Formosa Plastics Group)傘下のフォルモサ・ハティン・スチール(Formosa Ha Tinh Steel Corporation=FHS)が4月に北中部地方沿岸一帯で引き起こした魚の大量死事故で、農業農村開発省はこのほど被害の回復に対する資金使途計画案を発表した。
同案によると、被害の回復に必要な資金は12兆1000億VND(約560億円)で、FHSがベトナム政府に納付した賠償金5億USD(約520億円)を上回っている。不足分については国の資金で賄う。
目的別の支給額は、◇影響を受けた人々への補償金:6兆5000億VND(約300億円)、◇影響を受けた人々への補償金に対する予備費:1兆VND(約46億5000万円)、◇各種政策向け経費:2兆2800億VND(約106億円)、◇各種政策向け経費に対する予備費:5000億VND(約23億円)、◇海洋環境観測監視システム設置向け経費:5000億VND(約23億円)、◇海洋生態系の再生向け経費:9200億VND(約43億円)、◇省が所管する水産資源再生基金設立向け経費:3000億VND(約14億円)、◇行政などの諸経費:1000億VND(約4億7000万円)。
なお、FHSがベトナム政府に納付した賠償金は、12月末までに全額が各目的に配分され、支給される見通しだ。