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チャン・ホン・ハー資源環境相は8日、北中部地方で4月に発生した魚の大量死事故を引き起こした台湾プラスチックグループ(フォルモサ・プラスチック・グループ=Formosa Plastics Group)傘下のフォルモサ・ハティン・スチール(Formosa Ha Tinh Steel Corporation=FHS)の違反是正及び環境保護の誓約に関する結果報告について、同地方ハティン省人民委員会と会合した。
FHSによると、現時点で同工場から発生している廃棄物の量は1日あたり約200~220tとなっており、正式に稼動すれば650~710tに増加する見通しだという。このうち、生活ごみ2.5~3t、産業廃棄物及び汚泥5~6t、石膏100t、石炭灰535~590t、有害産業廃棄物96tの計算となる。
同工場における未処理の産業廃棄物は量が多く、省内の処理場で対応できない状況だ。同省キーアイン郡キータン村には、1日当たりの処理能力1000tを誇るハティン産業廃棄物処理有限会社があるが、同処理場は試運転の段階で、有害産業廃棄物処理の認可をまだ取得していない。
FHS工場は当局の監視のもと、違反が発見された21項目の是正を行っている。同社は各項目の試運転にあたり、資源環境省の認可を事前に取得しなければならない。なお、ハー資源環境相はFHSに対し、廃水を海に流す前にバイオ池で処理すると共に、同じ池で魚を飼育するよう求めた。