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南中部高原地方ダクノン省人民委員会は先般、「2016年~2020年におけるダクノン省のゴング(銅鑼)文化遺産の保存と活用案」におよそ160億VND(約7300万円)を投資することを決定した。
同案によると、同省人民委員会は郡レベルのパフォーマンス団に対して楽器やパフォーマンス用設備などの購入を支援するほか、情報発信及び教育・学習用としてゴングに関する資料を作成し、ゴングの演奏を教えるクラスを開くという。
この案は、エデ族やムノン族、マ族など省内に住む各少数民族のアイデンティティでもあるゴング文化を保存・活用すると共に、ゴング文化を同省の観光的魅力とし、観光開発に繋げることを目的としている。
ゴングは、同地方に住む少数民族の伝統的な打楽器。先祖崇拝やシャーマニズムといった信仰で中心的な役割を果たしてきた。2009年9月には、「ベトナム中央高原におけるゴングの文化的空間」として国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界無形文化遺産に登録された。