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メコンデルタ地方キエンザン省アンミン郡警察は6日、同郡沖合いで漁民が警察官や国境警備隊員など多数の身柄を拘束した事件について、公務執行妨害及び違法な身柄拘束の容疑で刑事事件として立件した。主犯格は特定できないという。
2日夜、同郡警察は国境警備隊と協力してパトロールをしていたところ、漁船4隻が他の漁民に割り当てられた同郡バンカインタイ村沖合いの漁場で漁獲を行っているのを発見し、同4隻に対して国境警備隊の庁舎へ移動するよう要求した。
漁民は要求に応じず、他の漁船を含む計27隻でパトロール隊の船を取り囲み、レンガなどで武装して襲い掛かった。これにより、公務執行中の9人及び警察に船を貸し出していた漁民2人の計11人全員が武装した漁民に身柄を拘束され、このうち3人が乱闘で軽傷を負った。
11人は別々の漁船に分けられ、拘束現場から100km離れた同省ハーティエン町沖合いまで連れて行かれた後、翌日になってようやく解放された。
同省人民委員会は、事件の原因は漁民同士の漁場争いにあると見て、関連機関に対し捜査を促すと共に、厳格に処分するよう指導した。なお、3月18日にも漁民同士の漁場争いで同地方カマウ省の国境警備隊員4人が身柄を拘束される事件が発生している。