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アジアからヨーロッパまでを結ぶ大容量光海底ケーブル「アジア・アフリカ・ユーロ1(AAE-1)」が、2016年末にも供用を開始する見通しだ。この新たな光海底ケーブルは現在敷設中で、5月の時点で東南部地方バリア・ブンタウ省まで結ばれた。
AAE-1は全長2万3000kmで、ベトナムを含むアジアから中東、アフリカを経由してヨーロッパまでを結ぶ。投資総額は8億2000万USD(約840億円)で、同ケーブルが経由する18か国・地域の通信事業者20社が出資している。
携帯通信大手、国防省傘下のベトナム軍隊通信グループ(ベトテル=Viettel Group)は、AAE-1敷設プロジェクトに5000万USD(約51億5000万円)を投資したことを明らかにしており、国内唯一の出資企業となっている。
これに先立ち、日本電気株式会社(NEC、東京都港区)は2014年10月、AAE-1の一部となるタイ~香港間におけるケーブル延伸の建設請負契約をAAE-1コンソーシアムから受注している。
現在、ベトナムから海外へのインターネットアクセスで通信量の60%を占める最大のルートは「アジア・アメリカ・ゲートウェイ(AAG)」だが、2009年に運用が開始されて以来、切断事故が相次いで発生している。各通信事業者は、同ケーブルへの依存度を軽減すべく、AAE-1を含む新たな光海底ケーブルの敷設を進めている。