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東北部地方クアンニン省の世界自然遺産ハロン湾で6日午前11時頃、外国人観光客36人を含む乗客37人と乗員合わせて40人余りを乗せた観光船が炎上する事故が発生した。
炎上したのは、VITハロン観光サービス社(VIT Ha Long)が所有する高級観光船「QN6299号」で、湾上での1泊2日のクルーズを終えて、同省トゥアンチャウ国際港に帰港したところだった。この観光船は、2011年8月から活動していたが、これまでに違反などは見られなかった。
消防隊は、通報を受けて直ちに現場へ駆けつけ消火に当たった。12時15分頃になってようやく鎮火したが、3階建ての観光船はほぼ全焼し、船内に海水が浸入してその場で沈没した。
乗客37人は全員が避難し、台湾人観光客3人とベトナム人乗組員1人が避難中に軽傷を負った以外に死傷者は出なかった。乗客の中には、台湾、フランス、スイス、英国、ニュージーランド、韓国、インドからの観光客が含まれていた。
火災の原因は、調理場に設置されている電気システムの漏電またはガスの使用によるものと見られている。警察は現在、原因究明に向けて調査を行っている。
なお、同省で観光船が炎上したのはこれが10回目で、いずれの船も木造船だったという。同省は現在、同湾で活動する観光船の安全面を強化すべく、観光船全体の81%を占める木造船の新規建造を停止し、鋼船に切り替える方針を打ち出している。