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北中部地方ハティン省、クアンビン省、クアンチ省、トゥアティエン・フエ省に跨る全長200km余りの沿岸一帯で、4月中旬から大量の魚の死骸が波に乗ってビーチに流れ着いている現象を受けて、資源環境省はハティン省キーアイン郡ブンアン経済区で活動する工場を全面的に検査すべく、特別な検査チームを発足した。4日から検査を開始している。
同チームは、◇資源環境省、◇農業農村開発省、◇科学技術省、◇商工省、◇建設省、◇公安省、◇国防省の7省庁、並びにベトナム科学技術研究所(VAST)、地方政府の代表者から成る。同経済区に工場を展開するフォルモサ・ハティン・スチール(Formosa Ha Tinh Steel Corporation=FHS)を中心に検査していく。
FHSでは、◇製鉄工場、◇火力発電所第1タービン、◇設備メンテナンス工場、◇ソンズオン深水港などのほか、化学薬品の購入・使用や導管の洗浄作業、廃水処理などについてもそれぞれ検査する。7日に作業を終え、検査チームとFHSの間で検査結果の合意に至る見通しだ。
FHSは導管や錆びた部品を洗浄するための化学薬品など約300tを輸入し、これまで複数回にわたり洗浄作業を行っている。これにより、FHSが海に流した廃水が魚の大量死の原因との疑いが浮上していた。