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ハノイ市ホアンキエム区中心部のホアンキエム湖で2016年1月19日に死体が発見された大亀の標本化作業が21日、ベトナムとドイツの専門家によって着手された。死体の水分と脂肪分をプラスチックなどの合成樹脂に置き換えるプラスティネーション技術を使った標本化には1年~1年半かかるという。
ドイツ人専門家によると、これまでの保存状態があまり良くないため、一部が腐敗しているという。ハノイ市科学技術局は関連機関に対し、大亀が死んだ原因を研究するよう指示したが、標本化の作業に影響を及ぼさないよう求めた。
プラスティネーション技術は、ドイツの解剖学者のグンター・フォン・ハーゲンス博士が開発した。この技術を使うと、死体をほぼ原形のまま保存でき、腐敗を起こしたり悪臭を発生させたりすることがないという。
ホアンキエム湖の大亀は、2011年に傷の治療のために捕獲され、3か月余り治療した後に湖に帰されていた。サイズは体長185cm、甲羅の幅100cm、体重169kg。亀の寿命は世界最長でも180年だが、この大亀の年齢はおよそ200年と推定され、死因は老衰と考えられている。