(C)Zing,National Post、グエン・タイン・ベト氏 |
米国の報道、文学、音楽の各分野に与えられる最も権威のある賞として知られる「ピューリッツァー賞」が18日発表され、フィクション部門でベトナム系米国人のグエン・タイン・ベト氏の小説「The Sympathizer(共鳴者〔仮〕)」が受賞した。同部門では、アメリカ人著者による優れたフィクションが選ばれる。
この作品は、ベトナムと米国の血を受け継ぐ男性主人公の人生と戦争を巡る物語。既にカーネギーメダル(Carnegie Medal)の処女小説賞(First Novel Prize)やアジア・太平洋アメリカ図書館協会(The Asian/Pacific American Librarians Association)のアダルトフィクション(Adult Fiction)賞も受賞している。
著者のグエン・タイン・ベト氏はバンメトート(南中部高原地方ダクラク省)生まれ。カリフォルニア大学リバーサイド校とロサンゼルス校に在籍し、バークレー校で博士号を取得した。現在は南カリフォルニア大学の准教授を務めている。