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農業農村開発省によると、畜産業で使用が禁止されている成長促進剤の一種「サルブタモール(salbutamol)」は、人間の医療用医薬品として保健省により輸入が許可されている。しかし実際には、医薬品として輸入されたサルブタモールのほとんどが畜産業で使われている。
公安省の統計によると、2015年に企業20社余りが輸入したサルブタモール9.14tのうち、6t余りが販売されたが、規則通りに使用されたのは10kgにすぎない。悪質な養豚業者は、豚を早く太らせるために、サルブタモールを飼料に混ぜて与えている。6tのサルブタモールは600万匹分の豚の飼料に相当する。これは全国で飼育されている豚の20%余りに相当する。
農業農村開発省査察部のグエン・バン・ベト部長は「密輸入されたサルブタモールの発見例はまだない。従って医薬品として輸入されたもののほとんどが、飼料用に横流しされていることは確実だろう」と述べた。
市場関係者らによると、サルブタモールを与えられた豚のほとんどは国内で消費されている。この薬品を与えた豚は骨折しやすく、豚肉の輸入国では残量薬品の検査を厳しく行っているため、輸出できないという。