(C)Tuuoi tre,Tran Mai線香を手向けるマイク・ボーエン氏 |
南中部沿岸地方クアンガイ省クアンガイ市ティンケー村のソンミ証跡地区で16日、「ソンミ村虐殺事件」48周年の慰霊祭が行われた。犠牲者の遺族らが線香を手向けて、何の罪もない住民が殺害されることのない平和な世界を祈念した。
ソンミ村虐殺事件は、ベトナム戦争中の1968年3月16日に米軍によって504人の村人が虐殺された事件。このうち182人は女性、173人は子ども、60人は高齢男性、89人は中年男性だった。また247棟の住居や畑が焼かれ、数千頭の家畜や家禽が殺された。
米国の退役軍人のビリー・ケリー氏は、504本のバラの花を犠牲者に捧げ、「私達は戦争のない、人々が平和に楽しく暮らすことのできる世界を願っている」と語った。同じく退役軍人のマイク・ベーム氏は、バイオリンを演奏して追悼した。
慰霊祭には多くの外国人観光客も参列し、線香を手向けた。英国人男性のケビンさんは「写真を何枚か見ただけで心に鋭い痛みを感じた。遺族にお悔やみを伝えたい」と話した。クアンガイ省文化スポーツ観光局のグエン・ダン・ブー局長は「こうした虐殺事件は国中で起きた。ソンミ村慰霊祭は平和な暮らしの大切さに思いを致す機会になる」と述べた。