[社会]
ベトナム戦争中の「ソンミ村虐殺事件」、48周年の慰霊祭開催
2016/03/17 16:16 JST更新
(C)Tuuoi tre,Tran Mai線香を手向けるマイク・ボーエン氏 |
南中部沿岸地方クアンガイ省クアンガイ市ティンケー村のソンミ証跡地区で16日、「ソンミ村虐殺事件」48周年の慰霊祭が行われた。犠牲者の遺族らが線香を手向けて、何の罪もない住民が殺害されることのない平和な世界を祈念した。
ソンミ村虐殺事件は、ベトナム戦争中の1968年3月16日に米軍によって504人の村人が虐殺された事件。このうち182人は女性、173人は子ども、60人は高齢男性、89人は中年男性だった。また247棟の住居や畑が焼かれ、数千頭の家畜や家禽が殺された。
米国の退役軍人のビリー・ケリー氏は、504本のバラの花を犠牲者に捧げ、「私達は戦争のない、人々が平和に楽しく暮らすことのできる世界を願っている」と語った。同じく退役軍人のマイク・ベーム氏は、バイオリンを演奏して追悼した。
慰霊祭には多くの外国人観光客も参列し、線香を手向けた。英国人男性のケビンさんは「写真を何枚か見ただけで心に鋭い痛みを感じた。遺族にお悔やみを伝えたい」と話した。クアンガイ省文化スポーツ観光局のグエン・ダン・ブー局長は「こうした虐殺事件は国中で起きた。ソンミ村慰霊祭は平和な暮らしの大切さに思いを致す機会になる」と述べた。
[Tuoi tre,16/03/2016 12:22 GMT+7,O]
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved.
このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。