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南中部沿岸地方ダナン市人民委員会は、国防や治安維持に支障をきたしかねない市内の投資案件の審査を行う審査部を発足する。これは、国防・治安維持の強化に向けて、空軍基地付近などの敏感地域における投資案件を審査するもの。
審査部は同市建設局をはじめ、投資案件の認可に関連する機関、郡・区レベルの人民委員会、警察、並びに軍司令部の代表者から成る。建設局は審査部を率いて作業をまとめ、同市人民委員会に報告する。
同市人民委員会は、審査部の報告をもとに該当する投資案件の展開の可否を決定する。同市人民委員会が可否決定の権限を有さない投資案件については、国防省、公安省、第5軍区司令部(南中部高原地方及び南中部沿岸地方を管轄)などに打診し、協力を求めて問題解決にあたる方針。
同市では最近、中国人がベトナム人の名義を借りて土地を購入するケースが相次いでおり、問題となっている。こうした土地は、主に同区ボーグエンザップ通りにある第5軍区の空軍基地ヌオックマン空港付近や沿岸地域に集中している。
これに先立ち、同市人民委員会は、中国系企業ベトドゥックティン社(Viet Duc Tin)の同市での野菜栽培案件について、農地の立地が国防に悪影響を与えかねないとして認可を取り消している。