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東北部バクカン省バクカン市スアットホア街区にあるバクカンセメント工場で管理していた放射線源が紛失していたことが明らかになった。
紛失した放射線源は、同工場の生産ラインに設置されていた放射性同位体「セシウム137(Cs-137)」の発生装置。サイズは50x35x20cmで、鉛製のケースに包まれ更に木製の箱に入っていた。近距離でも人間の健康に悪影響を及ぼすことはないという。
同工場は債務不履行でベトナム投資開発銀行[BID](BIDV)に差し押さえられており、操業を停止している。工場の倉庫で保管されていたこの放射線源は、同行への移管過程でいつの間にか紛失していたという。同省警察は同省科学技術局と協力し、同放射線源の捜索に努めている。
なお、ベトナムでは放射線源の紛失や盗難が相次いでおり、位置追跡による紛失防止を目的として、国内全ての放射線源に全地球測位システム(Global Positioning System=GPS)を装着する計画だ。