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文化スポーツ観光省文化遺産局によると、2日にナミビアで開かれた国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第10回無形文化遺産保護に関する政府間委員会で、ベトナム、カンボジア、韓国、フィリピンの4か国の「綱引き」が、人類の無形文化遺産の代表的な一覧表に登録されることが決まった。
「綱引き」は、順調な天候や豊作の祈願または稲作の作柄を占うために、東アジアや東南アジアの稲作文化圏で広く行われている。登録が決まった4か国では、全国または一部の地方でこの伝統行事が行われている。
ベトナムでは、稲作文化発祥の地とされている紅河デルタ地方のビンフック省、バクニン省、ハノイ市を中心とするホン川(紅河)デルタと北中部地方に集中している。また、北部山岳地の少数民族、タイ族、ターイ族、ザイ族の間でも行われている。
「綱引き」の無形文化遺産登録は4か国が共同で申請していた。ベトナムが複数国で共同登録を申請し、認められたのは今回が初めて。