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北中部地方トゥアティエン・フエ省フエ外国語大学のバオ・カム学長は10月26日、4000人の学生に対し大学との連絡用として携帯通信大手ビナフォン(Vinaphone)のSIMカードとeメールアドレスを支給すると発表し、SIMカードを有効化するためとして、学生に2万VND(約109円)の支払いを要求した。
この突然の発表に、ビナフォンではない携帯キャリアを利用している多くの学生が反対した。また、大半の学生は複数枚のSIMカードを使える携帯電話を持っておらず、電話番号の変更や強制的な料金徴収に不満を示した。
同大学学生課は、学生の意見を聞かずにプロジェクトを進めたことを誤りと認め、説明不足だったとして謝罪した。学生課によると、SIMカードを有効化すると1か月当たり3万VND(約163円)が無料でチャージされるという。
こうした状況を受けてカム学長は10月30日、SIMカードの利用は強制ではなく選択性だが、連絡用として利用を奨励するとした内容の文書を改めて発表した。今回のSIMカード問題の背景には、連絡事項が掲載される大学のウェブサイトにアクセスする学生が少ないことや、学生の届け出た携帯電話番号が頻繁に変更されるという現状がある。