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南中部沿岸地方ダナン市で、中国人がベトナム人の名義を借りて沿岸地域の土地を購入するケースが相次いでいる。このほど開かれた同市選出の国会議員団と市民との対話で、多くの市民がこれを指摘し、調査を求めた。
中国人の土地購入が横行しているのは、グーハインソン区及びソンチャー区。特にホースアンフオン通りから南中部沿岸地方クアンナム省方面に至る海岸沿いのボーグエンザップ通りにかけては、外国企業が管理している土地が多く、多数の中国人が住むリゾートもこれに含まれている。
グーハインソン区のヌオックマン空港付近にも、中国人がベトナム人の背後で購入した土地が点在している。これらの土地の一部では、既に工事が進められている。
これを受けて同市人民委員会は、資源環境局をはじめとする関連機関に対し、外国の団体・個人が絡むと見られる沿岸地域の土地の全てを特定・調査するよう指示した。同市当局は既に外国人がベトナム人名義で土地を購入したケース10件余りを特定し、市民にも告発を呼び掛けている。
同市人民委員会のフン・タン・ベト副主席は、「ダナンにチャイナタウンは作らせない」と強い態度を示した。なお、ベトナムの現行規定によると、一定の条件をクリアした外国人は国内での住宅購入が可能だが、外国人による土地の購入は一切認められていない。