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ハノイ市で21日、2001年から2015年までの15年間におけるベトナムの国連ミレニアム開発目標(MDGs)の結果を報告する式典が開催された。報告によると、ベトナムでは15年間に4300万人が貧困状態から抜け出したという。
ベトナムの貧困率は、1993年の58%から2004年に19.5%まで下がり、同期間に2000万人が貧困状態から抜け出した。更に、2010年の14.2%から2013年には9.8%まで減少している。
ベトナムは2015年までの達成を目指していたミレニアム目標のうち5項目を達成した。達成項目は、◇極度の貧困と飢餓撲滅、◇普遍的初等教育の達成、◇ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上、◇幼児死亡率の削減、◇妊産婦の健康の改善の5つ。残る3項目は、◇HIV/エイズ、マラリアその他の疫病の蔓延防止、◇環境の持続可能性の確保、◇開発のためのグローバル・パートナーシップの推進となっている。
計画投資省のグエン・チー・ズン次官は、「一部の地域や少数民族などの間では、これらの目標を十分に達成できていない。ベトナムは2015年以降、持続可能な開発目標に向けて、既に達成した項目の結果の維持と向上に努めると共に、持続可能な開発モデルの推進を目指す」とコメントした。
MDGsは、2000年に開かれた国連ミレニアム・サミットで採択された国連ミレニアム宣言と1990年代に開催された主要な国際会議などで採択された国際開発目標を統合し、一つの共通の枠組みとしてまとめられたもの。2015年までの15年間に達成すべき8つの目標を掲げている。
※最終更新:2015年9月25日10:00 JST