(C)VnExpress |
女性の長い髪をお団子状にまとめたシニヨンのヘアスタイルが慣習になっている少数民族がいる。こうした女性向けのヘルメットについてのシンポジウムが27日に開かれ、ヘルメット製造業者から、2つの案が示された。
シニヨンを外に出すため頭頂部に穴が開いた形とシニヨンも覆う形の2種類だが、いずれも現行のヘルメット設計基準を満たしていない。科学技術省製品品質管理局の代表は、少数民族の女性達の意見を聞いてデザインを選定し、設計基準に追加することを検討する考えを示した。
国家交通安全委員会のクアット・ベト・フン副委員長は「基準ができるまでに1年はかかる。試験的にこうしたヘルメットを使用してもらう必要がある。交通に参加する少数民族は全体の1%しかいないが、我々は関心を持たなければならない」と述べた。
西北部ホアビン省交通安全委員会の代表によると、タイ族の既婚女性は頭頂部でお団子状に髪を結っている。これは夫への貞操を表したものであるため、殆どの女性はほどこうとせず、お団子の上からヘルメットをかぶるが安全面で効果がない。仕方なく髪をほどく女性もいるが、手間と時間がかかる。少数民族の女性らは、伝統の髪型を守れるヘルメットの出現を待ち望んでいる。