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グエン・タン・ズン首相は、ホーチミン市の冠水対策費が数十兆VND(10兆VND=約556億円)に上っているにもかかわらず効果が表れていないと指摘し、当面は中心部の冠水対策に集中すると共に、今後5年間でこの問題を解決するよう同市関連当局に対して求めた。
過去数年の統計によると、市は下水溝2600km及び運河60kmの浚渫(しゅんせつ)・改修工事や、ニエウロック・ティゲー運河の制御水門の建設、下水溝・排水処理場・調整池の建設などに数十兆VNDを投資している。これにより、市内の冠水発生地区は95か所から33か所に減少したが、投資資金が不足しているため、冠水対策に遅れが生じているのが現状だ。
これを受けてズン首相は、調整池建設や運河浚渫工事を厳しく管理すると共に、排水処理・冠水防止プロジェクト向けの資金調達を強化するよう市当局に指示した。