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「戦勝の微笑」の写真で知られるベトナムの女性革命家で、2014年8月22日に死去した故ボー・ティ・タン女史に「人民武装部隊の英雄」の称号が授与されることになった。
チュオン・タン・サン国家主席は、16歳で南ベトナム解放民族戦線に参加し、ベトナム戦争において救国のために尽力したタン女史の功績を称えて、英雄称号の授与を決定した。
タン女史は1945年1月10日にメコンデルタ地方ロンアン省で生まれ、11歳の頃から革命活動に参加。1968年のテト攻勢の際にサイゴン(現在のホーチミン市)政権に捕えられ、禁固20年の判決を受けた。しかし裁判の際、「私の刑罰が終わるまで、あなた達の政権は存在するかしら」と微笑んだという。
タン女史がカメラに向かって微笑んでいる写真は、「戦勝の微笑」として世界的にもよく知られている。この写真は1968年頃、ある日本人記者がサイゴン政権下の軍事裁判所で撮影したもの。当時タン女史は23歳だった。
その後1973年に釈放となり、戦後は第8・9期ベトナム共産党中央委員会委員や第9・10・11期国会議員、ベトナム観光総局長、ベトナム女性連合副主席などを務めた。タン女史はベトナム人女性の手本として、世代を越えて多くの人々に愛された。